再生治療
再生治療とは、失った組織を蘇らせる治療の事をいいます。歯科においては、骨、歯槽骨、歯肉の再生治療が、行われています。最新の再生治療では、組織分化幹細胞を使い歯までも蘇らせる治療も試みられています(名古屋大学口腔外科上田 実教授による)。
当院においてはGBRといった骨、歯槽骨を対象にした最も基本的な再生治療を、行っています。上顎骨や歯肉の再生治療などの大掛かりな手術は、専門の病院や医院に委託しております。
ソケットリフト
上顎洞まで、骨が薄い場合は、ソケットリフト術で骨をリフトアップして、インプラントを埋入します。
GBR
GBRとは、インプラントを入れる時に骨幅が少ない時や、骨欠損がある所に行われる骨の再生療法です。骨幅の少ない所や骨欠損部位に代用骨を置き、その上から特殊な膜を置き歯肉を閉じます。膜を置くことによって外胚葉性の組織(上皮組織)の侵入を、防ぐわけです。このおかげで、膜の中では骨などの結合組織が、増えていくわけです。
下の写真は、実際のGBRの術中の様子です。上の3枚の写真は、歯を抜いた後にすぐにインプラントを埋入して、GBRをして骨をつくった症例です。下の6枚の写真は、あらかじめGBRをして骨幅を増やした後、インプラントを埋入した症例です。(この症例は、スイスからの提供資料で、当院の症例ではありません。)
下の写真は、当院にて行われたGBRの症例です。かなり、見ずらいですが、24(真ん中に見える大きな歯)の奥にインプラントが埋入されています。
H17年の6月に25の歯が破折してしまい、やむなく抜歯をしました。その後、3ヵ月後の9月にインプラントの埋入手術を行いましたが、表側の骨がなくて、同時にGBRを施しました。その後、6ヵ月後のH18年3月に2回目の手術を行い、インプラントの回りに骨ができている事を、確認した後、術後他の歯の根の治療をしたため、H18年の6月に冠を被せて治療を終了する予定です。
このように、インプラントにGBRを併用すると治療期間が、かなり長引きます。